次につなげる競馬レース回顧

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エプソムC 回顧 『横山兄弟最強!with父』

横山和生騎手騎乗のジャスティンカフェが圧巻の差し切りで勝利。

先に函館で勝利を収めた武史騎手がモニターで和生騎手が勝ったのを見て大喜びしていた動画がTwitterで話題になっていました。仲良し兄弟、微笑ましいです。今後も2人で競馬界を沸かせて欲しいですね。

でも3着に入ってるお父さんのことも思い出してあげてね。

 

1着 8枠15番 ジャスティンカフェ

出足こそ良くはありませんでしたが人馬ともに落ち着いていました。ゆったりと自分たちのリズムで進めてじわりじわりと位置を上げました。

隊列が決まった頃には2頭かわしており、3コーナーで更に位置を押し上げました。この3コーナーの進出が大きな勝因のひとつであったと思っています。この進出のおかげで直線向いた時に何の不利もなく加速することができていました。

このジャスティンカフェがいることによって真後ろにいたエアロロノアとレクセランスのスパートがワンテンポ遅れることとなりました。

遅れた2頭もいい脚で追い込んでくるもののわずかに先行馬を捉えられず4.5着に敗れています。

もしこの3頭の立ち位置が入れ替わっていたらジャスティンカフェも追い込んだものの前をギリギリ捉えられず……という結果があったかもしれません。ジャスティンカフェの上がりタイムが34.3、エアロロノアとレクセランスが34.4であることを見るとあながちあり得ない話でもないんじゃないかと思えてきます。

ここまでのキャリアはほとんどマイルを使っている馬ですが今日の走りや毎日王冠を見るに1800mの適性も非常に高く感じられます。

案外2000mにも適性があるかもしれません。個人的にとても走ってみてほしいのですが、きっと秋の目標はMCSでしょうね。

今後も直線の長いコースであったり差しがきまりそうな馬場や展開が見込まれるのであれば買っておくべき馬だと思います。

 

2着 8枠17番 ルージュエヴァイユ

思い切った良い騎乗でした。

外枠から腹を括って半ば強引に2番手を確保。そこで一旦落ち着いてから直線で早めに抜け出し粘り込みを図りました。

経済コースをロスなく立ち回ったマテンロウスカイ以外は差し馬が上位を占める中でこの馬は2番手から最後まで粘り通して見せました。

ジャスティンカフェに差されたのは仕方ないでしょう。地力が上の馬に良い騎乗良い競馬をされてしまっては流石に厳しいものがあります。

こうして前で競馬をして結果が出たのは大きな収穫でした。元々末脚の速さは光るものがありましたし、先行策によって安定感が増してくるのであれば今後G3では侮れない一頭になってくるかもしれません。

 

3着 1枠2番 マテンロウスカイ

スタートからインの前をロスなく運べており最後まで粘り強い走りを見せました。

外枠の馬及び最後方付近から追い込んできた馬たちが上位を占める中でこの馬は1枠から先行して残っていますので、着順よりも高い評価ができると思います。

去勢明けから4戦連続で馬券内、古馬重賞初挑戦となった今回も好走することができました。元々安定感のある成績の馬でしたが、去勢により精神面も落ち着いて更に安定感が増してくるかもしれませんね。

差し有利の今回で好走できたのですから、次走以降で前有利が予想されれば積極的に狙うべきでしょう。

 

2人気 7着 インダストリア

悪くはないように見えたのですが最後は今ひとつ伸び切れませんでした。

内枠でずっとラチ沿いに閉じ込められ、馬場の悪いところを走らされたというのが最後に響いてしまったのかと思います。

ルメール騎手曰く一生懸命すぎたとのことですが、稍重でも行きたがってしまうのであればこの馬にとって1800mは長いということなのでしょう。

キャリアの全4勝のうち3勝を中山1600mで挙げてある通り、適性は中山1600mにあるのは明らかだと思います。重賞ならばそこで狙うべきですね。

力はあるので他の舞台でも馬券争いは出来ると思いますが、1番信用できるのは中山でしょう。

 

3人気 12着 レインフロムヘヴン

この馬も悪くないように見えましたが伸びきれませんでしたね。

新馬戦では稍重で勝利しているものの、条件戦以降では馬場が渋ると少しパフォーマンスが落ちる傾向にあります。今回の凡走理由に馬場は間違いなく関連があると思います。狙うべきは良馬場でしょう。

また、道中の位置取りを見ると1800mは少し短いかもしれません。道中がもう少し遅いペースになる2000〜2400の方が末脚を発揮できるのではないでしょうか。

因みに最終的には12着となっていますがゴール手前で進路が無くなり追う手を緩めております。着順ほどは負けていないと考えて良いでしょう。

良馬場の距離延長で見直しです。