2023年、函館競馬が開幕しました。
私の回顧は全然追いつけていないというのに夏競馬が始まってしまいました。
遅筆をどうにかしないと毎重賞を回顧するのは難しそうですね。いや、その前に残業を減らす方が先かな……。
睡眠をとるか回顧をとるか。
1着 8枠15番 キミワクイーン
開幕週小回りの函館において大外後方から一気の脚で前を飲み込みました。
これまでは先行する競馬で結果を出してきた馬ですが、外枠であったことと開幕週で先行争いが激化したことから鞍上の横山武史騎手は後方待機を選びました。
この判断が結果的に大正解。良馬場に変わったとはいえまだ地面が水を含んでいたのか、ハイペースになった先行勢は200を切ったあたりでかなり苦しくなっていました。
そこを外から強襲したこの馬が上がり最速の34.4秒の末脚で差し切り勝ち。この馬には函館が向くと進言し、不利に思える開幕週の外枠からしっかりと差し切った武史騎手は戦前からファインプレーでしたね。
武史騎手はこの土日6-1-1-9で勝率が約35%と馬質は確かに良いものの非常に安定した数字を残しています。3場開催とはいえ今週は重賞もあり多くの実績ある騎手が函館で騎乗していましたが、それでも武史騎手は存在感を発揮していましたね。
もちろん6勝は現状函館リーディング。このまま北の将軍となるでしょうか。
馬の方は次走キーンランドカップへ向かうようです。札幌は函館に比べてコーナーが緩やかで差しも函館よりは決まりやすい舞台です。
函館SSを逃げ先行で勝った馬は割引きたいところでしたがこの馬は外から差してますからね。キーンランドでも続けての好走に期待が持てると思います。でも内枠だったら……流石に先行策ですかね。
2着 4枠7番 ジュビリーヘッド
一瞬勝つかと思いましたけどね。
この馬は小回りの1200m、特に函館の1200mには高い適性を持っています。
ゲートをスムーズに出て先団少し後ろあたりに取り付き、コーナーの入り口では少し促しただけでぐんぐんと位置を上げて行きました。
直線に入る時にもまだ手応え良く、早くも先頭に並びかけようとしておりここから一気に突き放すかと思いましたが後ろからの強襲に遭いました。
去年のこのレースの2着馬でもあり、2年連続の2着となりました。高い先行力と洋芝や小回りへの適性も相まってこの舞台はドンピシャということなのでしょう。
今回を含めて函館1200mは0-4-0-0であり一度も連対を外していません。今後もこの条件なら狙ってみたいと思います。洋芝の混じる冬の中山もいいですね。
3着 1枠1番 トウシンマカオ
ずっとピンク帽子やオレンジ帽子を被らされてきましたが遂に待望の内枠を引けました。………が、極端に内すぎましたかね。
この枠ですので当然ポジションを取りに行くために最初から出して行きました。結果的にハイペースに巻き込まれて最後はいつもの脚が残っていなかったという感じでしょう。
ハイペースを察知して少し後ろに控えましたがその分馬群の中に入り込む形になりますので思ったように加速できなかった、といったところでしょうか。
4コーナーを回る時に思うように加速できていないようにも見えました。急なコーナーの函館ではむしろ外枠の方が競馬がしやすかったかもしれませんね。それでも唯一の58kgを背負いつつ3着までは伸びてきているので、そのあたりは流石に強いなという印象です。
次走はキーンランドカップでしょうか?前述の通り函館よりはコーナーが緩やかになりますのでこの馬も次走積極的に狙ってみたい一頭です。
2人気 5着 ブトンドール
完全に結果論ではありますがつけた位置が微妙すぎたかなという印象です。
外枠から先団に取り付きましたが2着馬のように位置を上げるでもなく勝ち馬のように末脚にかけるでもなく、どっちつかずの位置で末脚もそこまで爆発させられなかった感じでしょうか。
1200mのハイペースな流れでも先行していけることは収穫ですが、今回には向かなかったということでしょう。
似たような位置にいたトウシンマカオとは地力の差です。距離ロスの違いはあれど6kgも斤量差がありましたからね。流石にこれは言い訳ができません。
キーンランドカップで人気が落ちるならば抑えておいてもいいと思います。