次につなげる競馬レース回顧

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アイビスSD 回顧 『やっぱり俺…お前のことが』

またしても間が空きすぎました……

土日に閲覧数が増えているのを見て罪悪感に苛まれております。

誰がお尻を叩いてくれる人がいないと怠惰な私はいつまでも先延ばしにしてしまいそうです。「やらされる」って意外と人によっては必要だったりするんですよね。

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さてアイビスSDですが6〜8枠の馬が一頭も馬券に絡まないという非常に珍しい結果となりました。

外枠に人気馬がいなかったわけでなく、むしろ人気馬は外寄りに多くいた印象でしたが……。流石は夏競馬、ここすらも一筋縄では行きませんでしたか。

開幕週なのもあり非常に時計の出やすい新潟競馬場でしたが、このレースの勝ちタイムは54.9と前日の1勝クラスより1秒も遅いタイムでした。

千直にもペースや仕掛けの駆け引きが存在します。今回はこのペース・展開が今回の外枠先行馬全滅の要因なのかなと感じています。

 

1着 2枠3番 オールアットワンス

黒帽子、1年ぶり、+18kg、前日の落馬による直前の乗り替わり。

これだけ並べられると普通は手出せないですよね。いくら一昨年の勝ち馬だからといってなかなか馬券に組み込むのは躊躇ってしまう馬だったと思います。

ですが2年前の勝ち馬は伊達じゃないですね。内枠から強い競馬で圧倒してくれました。2年前にも手綱を取った石川裕紀人騎手の「彼女のことは僕が1番わかっている」という言葉、素敵じゃないですか。今回元々はC.ホー騎手の予定だったので、なんだか別れた直後の元カレ感ありますけども。

スタートは悪くありませんでしたがスッと控え、200mほど進んだあたりで一気に外ラチ近くまで潜り込みました。この判断が今回の最大のターニングポイントでした。

スタートは切れていますし開幕週なのでそのまま内を進む選択も出来たと思うのですが、石川騎手は外を選択。そのタイミングも無駄が無かったですね。すぐに潜るのではなく少し直進してスペースが空いたのを見計らって外へ切り込んでいました。

結果的にこの位置がベストポジションとなり最後は馬群を縫ってスルスルと進出、最終的には1馬身以上抜け出す完勝でした。

位置取りや進路取りばかり言及しましたが馬自身の手応えも相当なものであったように見えました。ラスト1Fの急加速は圧倒的なスピードで抜け出して来ていますし、展開利なんかを差し引いても飛び抜けた力があったのではないかなと思います。

今回でアイビスSDは2勝目。誰が見ても明らかですがこの馬の適性はここにあるでしょう。前述の通り様々なマイナス材料を跳ね除けてこのパフォーマンスですから、この舞台では無条件に評価してもいい存在だと思いますね。

来年のアイビスはどうかと言われると少し微妙な感じはしますが、それまでに千直で出てきたなら馬券には絡めておくべきでしょう。

ただし今回は展開が向いたのは事実ですので、メンバーが揃ってかつこの馬がまた内枠だったら軽視も頭に。千直以外の重賞に出てきたら人気薄で狙いたくなるとは思いますがぐっと堪えてください。

 

2着 5枠10番 トキメキ

前日の1勝クラスの千直の勝ちタイムから、この馬の持ち時計を気にする方が多かったように思います。

実際私もそこがひっかかっていたのですが、終わってみれば今回のレースではその心配は必要なかったですね。

この馬の走破タイムは55.1秒で、この馬のやれることは出来たかなという印象です。中団待機からスルスルと早めに抜け出し、あとは粘り込むだけでしたが勝ち馬のパフォーマンスが良すぎましたね。これはちょっとどうしようもなかった感じがします。

今年で6歳、来年は流石に厳しくなってくると思いますので今回が最大のチャンスだったとは思うんですがここまで出来て差されたなら仕方ないですね。

この馬は千直以外にも中山1200mでも良績が集まっています。狙うとするならばそこもアリですが、高速決着は避けたいので9月の中山ではなく12〜1月の方が好ましいと思います。

 

3着 1枠2番 ロードベイリーフ

2年連続内枠からの好走です。千直においてこの結果はお見事というほかありませんね。

この馬は後ろからの競馬が基本なので、馬群の最後方付近の外ラチにサッとつけてあとは仕掛けどころで自分の脚を解放して届くかどうかという競馬になります。

このあたり鞍上の西村淳也騎手は徹底していましたね。ちょっと他の馬に迷惑をかけていたように見えましたがスタートしてすぐに横スライドで馬場を横断し外ラチを確保しました。

最後は内に進路を取り右に左に馬を捌きながら上がり最速の脚で追い込んでいます。スムーズならば2着はあったと思いますが千直の外ラチ沿いですからね。抜け出してこれただけでも上等です。

強い馬なのは間違いないですがやはり展開や進路取りで大きく左右される脚質のためあまり過信はできないですね。なかなか人気になりにくく、それでいて良い脚を使うのでつい買いたくなります。しかしこの馬ももう6歳ですし、今回のように大穴なら馬券の隅に入れてもいいと思いますが基本的には買わないでおくというのが現状の評価です。

 

2人気 6着 シンシティ

昨年の2着馬が昨年と同じ8枠17番ということで今年こそと狙っていた方が多かったのではないでしょうか。

絶好枠からすんなり先行することができておりアイビスSDの勝ちパターンだと思ったのですが最後は粘り切ることが出来ず。馬券になれなかったどころか掲示板にも入ることができませんでした。

この枠この競馬で6着同着はちょっと負けすぎな感じがしてしまいますね。牝馬の6歳。この馬もそろそろ厳しいかもしれませんね。

 

1人気 18着 ファイアダンサー

熱中症の症状が出ていたようです。敗因は明確ですね。今回は参考外のレースでした。

この土日の新潟競馬場では前日の新潟ジャンプステークスで1番人気だったフォッサマグナ熱中症競走中止、それ以外にもやけに多くの馬がレース直前で馬体検査を行なっていました。

人間もこの暑さと湿度でかなり多くの方がやられていますが馬も一緒です。どの馬もどうか軽症であってほしいですね。