次につなげる競馬レース回顧

これ以上負けないように。もっと良い思いをするために。何より競馬を楽しむために。

阪神牝馬S人気馬回顧 『タックルはあかんすよ』

1人気 6着 ルージュスティリア

スタートもよくスッと先団につけてサウンドビバーチェの後ろを確保しました。ここまでは良かったのですが外をイズジョーノキセキに固められ道中は常に全方位を馬に囲まれるような運びになりました。

直線でもずっと外にイズジョーノキセキがピッタリとマークしていて外に出せず。伸びあぐねてルージュスティリアがもがく中で鞍上は遂に痺れを切らしたのか外に向かって無理矢理進路をこじ開けようと体を寄せました。

体当たりを食らったイズジョーノキセキは外に弾き飛ばされ、後ろを走っていたアンドヴァラナウトにも影響が出たように見えます。

確かにイズジョーノキセキも執拗に内に閉じ込めるような動きをしておりルージュスティリアはかなり窮屈な中で進路を探す必要がありましたが、流石に危険な騎乗であったと思います。

さて馬の方ですが終始進路を閉ざされ不完全燃焼となったもののそもそも脚色はそこまで良いようには見えませんでした。

前が止まらないことには違いありませんが、結果的に今回初の古馬重賞でいささか過剰人気であったと感じるような走りとなりました。今後のもう一段階の成長を期待したいところです。

 

2人気 4着 ウインシャーロット

持ち前の好スタート好ダッシュでハナを切りました。今回はスタートはそこまで抜群ではありませんでしたが出足が本当に速いですね。何なく馬群から体ひとつ抜け出してハナを取り切りました。

今回のトラックバイアスを踏まえればその時点で大きなアドバンテージのはずでしたが最後はすぐ後ろにいた3頭に差され4着となっています。

敗因は今回はヴィクトリアマイルへ向けた叩きだから……と考えるのが普通でしょうか?ここ二走は体重を増やしながらの好走でしたので、数字上は-2でも緩めともとれるラインかなと思います。

次走はヴィクトリアマイルでしょう。この馬もサウンドビバーチェ同様馬場・展開の助けは必要となりますが人気と馬場次第で抑えておくのもよさそうです。

 

3人気 9着 ママコチャ

スタートに少し後手を踏み前の位置が取れませんでした。これがひとつ目の敗因です。

そして隊列が決まりかけた時、前に馬がいるにも関わらず前に行きたがっており口を割っていました。馬場的にも内に入れた方がいいのは鞍上もわかっていたとは思いますが、仕方なく外に切り替えるほかありませんでした。そしてかかりぎみに位置を押し上げるロスの多い競馬をせざるをえなくなったことがふたつ目の敗因です。

出遅れて更にかかるというロスの大きな競馬をして尚馬券になるほどの強さはありませんでした。

今回は古馬になり自身初めての55kgを背負いました。今後この斤量でどこまでやれるか注目しておきたいところです。