終始2番手を追走したサウンドビバーチェが直線抜け出し後続を振り切り重賞初制覇。ヴィクトリアマイルへの優先出走権を獲得しました。
12頭立てのレースでしたが上位5人気が全滅。1着の6人気サウンドビバーチェをはじめとして2着3着にもそれぞれ10人気と9人気の馬が入着する波乱決着となりました。
最終的には前につけて且つラチから2頭目以内、インに徹底的に拘った馬が4着までを占め、そういった馬に有利な馬場・展開であったことが窺えます。
1着 7枠9番 サウンドビバーチェ
五分でゲートを出た後、抜群の出足を持っているウインシャーロットの後ろへ付け、2番手を無理なく追走していきます。
4角ではまだ仕掛けずに内回りとの合流地点、ママコチャが並びかけるまで追い出しを我慢してから加速、前との叩き合いに持ち込むとぐんぐんと加速して粘るウインシャーロットをかわし切りました。
ウインシャーロット自体もかなり粘り強くなかなか垂れない馬ですが逃げたこの馬を2番手から直線で捉え2馬身近く離したのは強いの一言です。
2番手で逃げ馬のペースに合わせていくような運びとなりましたがその中で十分にスタミナを残し、残した末脚もかなり余裕がありました。結果的に展開が向いてはいたと思いますがそれでも見せたパフォーマンスはかなりのものであったと思います。
本番のヴィクトリアマイルは少し厳しいかもしれませんが、馬場や展開の助けがあればチャンスはあると思います。あとはオッズと相談して考えたいところですね。ある程度人気になるようなら切ってもいいかなと思っています。
好スタートを切ってラチ沿いの逃げ馬の後ろを確保しました。少し口を割るような仕草を見せましたがすぐに落ち着き、3番手を追走します。
直線も最内に拘り、ウインシャーロットの内を突こうとしますが前が開かず仕方なく外に切り替えてサウンドビバーチェを追いかけ2着入線となりました。
直線の伸び脚は目を見張るものがあり、スムーズに追えていれば勝ち負けもあったはずです。それだけに前が開かなかった不利は残念でなりませんでした。
次走はヴィクトリアマイルに向かうんでしょうか?ヴィクトリアマイルは流石に厳しいと思いますが、同じような条件のG3などであれば狙ってみてもいいでしょう。恐らく次もそこまで人気にならないと思います。
3着 2枠2番 コスタボニータ
この馬も2着馬と同じようにインに拘りラチ沿いを追走しました。トップスピードに乗るまでに結構な時間を要しましたがスピードに乗ってからは鋭く差し込んで来ており、この馬も展開や位置取りひとつで勝ち負けであったと思います。
内回りとの合流地点で内に一気に切り込んで真っ直ぐ末脚を伸ばそうとしましたが残念ながら内は閉められてしまい進路を失い、この馬もやはり外に切り返しを余儀なくされています。
前述のように加速に時間を要するのでその間に前に入られてしまうなどの不利を受けやすいように感じます。
大箱の直線の長い競馬場で、内過ぎない枠から存分に加速できるレース運びが出来そうなタイミングを狙って買うといいかもしれません。
阪神外回りと東京に良績が集まっているのもそういったことが要因でしょう。逆に直線の短いレースでは深追いしないように。