次につなげる競馬レース回顧

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青葉賞 回顧 『青葉賞組はダービーを……。打ち破れる馬は?』

大遅刻その3。

ダービー週なので早めにやらないと本当に間に合わなくなってしまいますからね。

オークス人気馬回顧の前にこっちをしたためました。

 

1着 6枠11番 スキルヴィング

この馬は荒削りなイメージを持っている方が多いかなと思っていますが、今回のレースを見て結構器用さもある馬だなと私は感じました。

向正面に入った後スローを嫌ったのか早めに位置を押し上げました。これだけの人気馬が動けばそれをマークする他の有力馬たちも動かざるを得ません。

真後ろにいたハーツコンチェルトも続けて押し上げ開始、スキルヴィングに並ばれたヒシタイカンも負けじと位置を上げようと上がって行ったのです。

このまま行くと先行勢のお尻を突いてペースが速くなる、もしくは先に動いたこの3頭がキツくなってしまうかなーと思っていたんですが、スキルヴィングはまたここで息を入れました。

一度ペースを上げた後にまたペースをすんなり落ち着かせるというのは不器用な馬には出来ない芸当だと思っています。ルメール騎手の手腕ももちろん大きく加担しているとは思いますが、応えた馬も見事な反応でしたね。

反応で言えば直線での反応も素晴らしかったですね。鞭を入れた瞬間にギアが入り一気に加速することが出来ていました。

3歳のこの時期の2400mや菊の3000mはこの世代の馬たちにとっては長丁場になりますが、そういう場ではこういった騎手の合図にすぐ対応してくれる力というのは大きな武器になってきます。それがルメール騎手なら尚更です。

これまでのキャリアで速い上がりも出し続けていますし東京2000mと2400mだけを狙って使われてきている馬です。初めからダービーに照準を合わせてのことでしょう。

青葉賞組はダービーでは勝てないというのはよく耳にする言葉ですが、この馬に関してはその言葉でスパッと切るのは危険な気がしますね。

特に3連系の馬券を買う方は外してはいけない馬だと思います。ルメール騎手ですしね。しかも1枠入りましたしね。

 

2着 3枠4番 ハーツコンチェルト

常にスキルヴィングを視界に入れてレースを進めていました。スキルヴィングが位置を上げた時に後ろから追いかけて内側に並びかけ、直線ではそのまま馬群の隙間から抜け出して伸びてきました。

内枠を活かしてロスを少なくし、その分の体力をスキルヴィングへのマークに当てることが出来た格好だと思いますが、最後は勝ち馬との手応えに結構な差がありました。

上がり3Fのタイムは実はスキルヴィングと同じ34.1を繰り出せています。勝ち馬のラスト1Fの切れ味に屈した形です。ハーツコンチェルトにこれ以上の切れ味を求めるのは酷かもしれないですね。

今週の東京は晴れ予報でダービーはほぼ確実に良馬場で行われるでしょう。33秒台前半の上がりが求められるような展開になってしまうとキレ負けしてしまう可能性があるかなと思っています。

 

3着 2枠2番 ティムール

押し上げて行った馬には付き合わず後方2番手でじっと待機していたのが功を奏しました。

押し上げを受けて先行馬が消耗し馬群がギュッと詰まったところを大外から一気に飲み込んだ形となりました。展開の助けが非常に大きかったですね。

贅沢を言うなら2着が欲しかったと思いますが、3着は立派です。今回の展開でこの馬ができる最高のパフォーマンスの結果ですからこれはもう仕方ないですね。

またどこかで展開が向いて穴を開けることを期待しましょう。速い上がりは使えるので展開さえ向けばいつでも飛び込んでくる可能性は秘めていると思います。

 

3人気 12着 ヒシタイカ

スキルヴィングの押し上げに反応して自分のペースを乱されてしまいました。途中で一度落ち着いた勝ち馬とは対照的にこの馬はなかなか息を入れられず苦労していたように映りました。

4角ではアームブランシュと少し接触したでしょうか?外に少し弾き出されるような動きも見せていました。今回はちょっとした不運が重なった印象ですね。

新馬戦でスキルヴィングやエエヤンに勝っていることから今回人気になっていたのだと思いますがまだキャリア1戦の馬でしたからね。今のエエヤンやスキルヴィングに比べて経験も少ないルーキーくんですし、前走はレース中に首を何度も振る素振りがありました。結果だけを見てこの人気は少し過大評価だったかもしれませんね。

自己条件でレースに慣れ、精神的にオトナになることが今後の鍵です。能力は結構あると思います。