新京都競馬場がついにグランドオープンしました。待ちに待った京都競馬、しっかり当てて楽しんでいきたいですね。
馬場に関しては現状旧京都競馬場とそこまで大きく変わった感はありませんが、少しずつ傾向を掴んでいきたいと思います。
最初のG1がもう今週末に迫っていますからね。気合い!入れて!いきます!
1着 6枠10番 シュネルマイスター
悩めるマイル王がかつてマイルCSや安田記念で見せたような強烈な末脚を披露し、記念すべき新京都競馬場の最初の重賞を飾ってくれました。
この馬は久しく勝利から遠ざかっており、今回が2021年毎日王冠以来1年半ぶりの勝利です。
1800mを試したり海外に挑戦したり1200mで流れを経験してみたり……試行錯誤しながら戻ってきたマイルの舞台でまた輝きを放ちました。
イン前に行ってそのまま粘った馬が多い中で、この馬は後方待機から直線で一気に飲み込む末脚を発揮。上がりタイムは32.9でメンバーの中でも飛び抜けた脚を使っており、圧巻のパフォーマンスと言っても差し支えなかったでしょう。
ルメール騎手は「本当のシュネルマイスターを見せてくれた」と話していましたが私もそう思います。
この馬はあのグランアレグリアと接戦を繰り広げたこともある馬です。しかもその時はこの馬の方が斤量が重い中で0.1秒差。このことを考えれば本来ならば今のマイル界を背負っていてもおかしくないくらいの格はあると思っています。
次走は当然安田記念でしょう。今回-14kgでしたが前走が+14kgであり適性体重に戻しただけと考えるのが自然です。
本番では更にここからもう少しだけ絞って本気で取りにくるような仕上げで来ると思います。あまりオッズは美味しくないと思いますが、復調さえすれば相当なポテンシャルを持っているはずです。思い切って単勝に大きく入れてみるのもいいかもしれませんね。もちろん自己責任で。
2着 4枠7番 ガイアフォース
驚きました。マイル走れましたね。というかとても良い走りでした。
前述したようにイン前に行った馬がしっかり粘れる展開と馬場の中でこの馬も後ろから差してきました。直線では進路取りに手こずる場面があり、スムーズなら勝ちまであったと思います。
杉山晴紀調教師曰く京都競馬場の地形が良い方に向くのでは、とのことでしたがまさにその通りでしたね。コーナーを回りながらもスピードを落とすことなく直線へ向かい、ぐんぐんと脚を伸ばしてきました。
持ち前のスタミナはあるので距離を伸ばしても良いとは思いますし、かなり幅は広がったように思えますね。
しかし一点気になる部分があります。道中口を割る仕草をたびたび見せていたことです。
これは恐らくマイルの流れについていくために調教でしっかりとスピードに乗せる調教を行なったのでしょう。そのために行きっぷりが良くなりすぎてしまったのではないかと推測しています。
もしこの状態のまま距離が伸ばしてしまうとマイルの今回よりは流れが落ち着くため、抑えが効かなくなってしまうのではないかというわけです。
もちろん陣営もわかっているでしょうし距離を伸ばすならばそれ用の調教は施すと思いますが、今回の一気の距離短縮は劇薬です。良い方に転ぶと良いのですが。
3着 8枠15番 ソウルラッシュ
大外枠でしたが良いスタートダッシュを決めて前に取り付きました。途中で少し位置を下げるも4コーナーでまた位置を上げ、スムーズに脚を伸ばしてきました。
非常にスムーズでストレスのない進路取りで、一時は突き抜けるかと思うような鋭い伸びを見せていました。
この馬は体重を増やしながら好走を重ねて来ています。今回も3戦連続の体重増加、しかも一気に8kg増やしていますがこれだけの結果を残せています。この馬がいかに充実期であるかがわかる数字ですね。
シュネルマイスター同様この馬も安田記念が目標でしょう。強い馬ですし良い勝負をしてくれるとは思います。
しかし脚質的にもシュネルマイスターを始めとした名だたる差しマイラーとの追い比べになることが予想されます。
セリフォス、ソダシ、ダノンベルーガ、ダノンザキッド……春のマイル王決定戦らしく豪華なメンバーが予想されている安田記念。そう思うと1着でゴール板を通過するビジョンが少し浮かびにくい感じがします。
とはいえこの馬が良い状態にあることは確かです。次走の上積みに期待したいですね。