次につなげる競馬レース回顧

これ以上負けないように。もっと良い思いをするために。何より競馬を楽しむために。

大阪杯好走馬回顧 『負けて強しの2冠牝馬』

はじめまして。まりちゃと申します。

2018年ブラストワンピースの有馬記念を現地で観戦してからというもの、すっかりのめり込み毎週欠かさず中央競馬を楽しんでいます。

現在恥ずかしながら通算収支がマイナスであり、何かを変えなければと決意。どうにか回収率アップを目指して私なりに毎週レース回顧をしていこうと思った次第であります。

百戦錬磨の先輩方から比べるとまだまだひよっこ競馬ビギナーの私の文章は拙く、時に的外れかもしれませんが少しでも何かの参考になれば幸いです。

 

さて今回の大阪杯ですが、ジャックドールが遂にG1タイトルに手が届きました。

これまで戦った相手と内容を見てもG1級は明らかでしたがこうして実際に勝利できるかどうかはまた別問題でしょう。

武豊騎手も自身の神騎乗でG1 80勝目を飾りました。サインを求められて「サイン」と書くボケは今後騎手界隈で流行るかも…?

 

では回顧です。

 

1着 5枠9番 ジャックドール

この馬の内に同型馬のノースブリッジがいてすんなりハナを取れるかを気にしていましたが、好スタートから一気にハナを取り切りました。

日曜の阪神芝は朝から人気の先行馬が安定して連対しており、ストレスなく行ければ……というところをあまり後ろがつつきませんでした。

武豊騎手曰く「前半59秒で行きたかった」そうですが実際は58.9秒。体内時計凄すぎます。

理想のペースを刻んであまり邪魔をされずにレースを運ぶ。もうこの時点でほぼジャックドールのレースでした。

一度緩めたペースをラスト6Fから加速、ラスト1Fまで11秒中盤のペースが続く超ロングスパートを仕掛け後続を振り切りました。

測ったようにゴール板でハナ差前にいたペース配分も見事ですがそれに応えたジャックドールも流石。このロンスパの中で上がり35.3秒レコード勝ちは間違いなく強い競馬だったと思います。

今後も馬場の早い2000mでは注視すべきですね。次の狙い目は天皇賞・秋でしょうか。

 

2着 6枠11番 スターズオンアース

その完璧に近い走りのジャックドールをハナ差まで追い詰めたのがこのスターズオンアースです。

前述の通り前が止まらない馬場とジャックドールの得意な一定のスピードを保つロングスパートの中でこの馬は直線馬群を縫ってハナ差まで追い込んできました。

またこの馬は前走出遅れて最後方付近からの競馬となりましたが今回もあまり良いスタートは切れず、更に隣のキラーアビリティに発馬直後ぶつかられ、しかも1コーナー入口で挟まれ位置を下げる不利がありました。

日曜日の馬場からするとこの不利は致命傷になりかねないものですが、この馬はものともせずに最終直線で上がり最速の34.4秒のずば抜けた末脚でジャックドールに迫りました。(上がり2位はジェラルディーナ、ラーグルフ、モズベッロの34.9)

戦前は世代レベルを理由にその強さを疑う声も見られましたが、この走りで完全に化け物っぷりが周知されることとなりました。

次走は宝塚記念でしょうか?そうであれば雨次第では疑ってみるのもアリかもしれません。

安田記念天皇賞・秋など東京のG1に出てきたら基本は買っておいた方がいいかもしれないですね。このオッズで買えることはもう無さそうですが。

 

3着 7枠13番 ダノンザキッド

ゲート再審査明けのレースで陣営もとにかくゲートを心配していましたがしっかり発馬を決め、前に取りつくことが出来ました。ここが好走の要因だと思います。

外枠でしたが最初のポジション争いで良い場所を取ることができ、道中は悠々と進めることが出来ています。

マイルG1でも好走している2000mのG1馬ですし、ジャックドールのペースに着いていくのも問題なさそうでしたね。

4コーナーを楽な手応えで上がってきた時はもしかしてと思いましたがジャックドールには振り切られスターズオンアースに差されるという結果になりました。

4着以降は2馬身離していますので、相当強い競馬は出来ていました。ジャックドールとは枠や展開の差、スターズオンアースは相手が悪かったという感じですかね。

今回全く人気になっていなかったので不思議に思っていましたがこの馬はやはり強いですね。次走以降も狙っていきたい馬だと思います。また人気薄だといいのですが。

余談ですがこの馬は川田騎手から乗り替わってからいまだに一度も川田騎手の馬に先着を許していないのですが、その辺ダノンザキッドの拘りというか意地なんでしょうか?「俺を降りた川田には負けられねえ!」みたいなことを思ってるんだったら面白いですね笑

 

4着 4枠7番 マテンロウレオ

横山典弘騎手「負けただけです。最高の競馬をしてくれました。」

この言葉に全て詰まっていると思います。

特別良いスタートを切ったわけではありませんでしたが、スタートを決めた後にスッとジャックドールの真後ろを確保しました。これがまず大ファインプレーでした。

内枠にいるノースブリッジやロケットスタートを切ったマリアエレーナを抑えてラチ沿いの2番手にすんなり収まりそのまま直線を迎え末脚を伸ばしました。

これを導く鞍上も、それに応える能力を持ち合わせた馬もベストを尽くした素晴らしい競馬だったと思います。

もしマテンロウレオにインタビューが出来たなら「最高の騎乗をしてくれました」と答えてくれることと思います。

しかしながらここまでベストを尽くしても4着だったことは事実です。G1で勝ち負けや馬券内を確保するにはもうひとつ足りない…といったところでしょうか。

 

5着 1枠2番 マリアエレーナ

前が残る馬場で、高速馬場に適性のある先行馬が、内枠から、絶好のスタートを切りました。マリアエレーナの馬券を買っていた身としては思わずガッツポーズが出たのですが……。

なぜか10番手で初角を迎えていました。

絶好のスタートを切りましたが早々にノースブリッジに前に入られ、慌てて前に出ようとするも外には既にポタジェが来ていてあれよあれよと10番手……。この時点でほとんどマリアエレーナの馬券内は諦めてしまいました。

ですが直線は馬群の中をいい脚で伸びてきました。ゴール前ではヒシイグアスと接触もありましたがヒシイグアスには1馬身先着し掲示板を確保。この結果には正直驚きました。

結果的には最初の位置取りで勝負ありでしたが、その中で5着まで持ってきたのは強さの証だと思います。G1以外の高速馬場で積極的に買っていきたいですね。